母乳の檻〜囚われた人妻の吐息〜

小説

出会いは小学校の授業参観

梅雨の合間の蒸し暑い午後。小学校の廊下には保護者たちのざわめきが広がっていた。佳奈子は、息子のサトシの授業参観に来ていた。白いブラウスに、柔らかい生地のロングスカート。その胸元は、授乳後の豊かさを隠しきれずに揺れている。

そんな佳奈子の視線の先に、スーツ姿の男がいた。ケンジ君のパパ、裕太だった。

彼もまた、一人で授業を見守っていた。背筋を伸ばして真面目そうな雰囲気。だが、時折ちらりとこちらを見る視線に、佳奈子は微かに頬を染める。

「……あの、お子さんはケンジ君ですよね?」

勇気を出して話しかけた佳奈子に、裕太は少し驚いたように頷いた。

「ええ、サトシ君のお母さんですよね。いつもお世話になってます」

初めて交わす言葉。なのに、妙に胸がざわつく。

授業参観の終わりに、ふたりは自然と話を続けるようになった。

「この後、お時間あります?」

裕太の言葉に、佳奈子はわずかに躊躇したが、頷いた。

初めての密会

二人は、近くのカフェに入った。お互いの家庭のこと、子供の話、日々の忙しさについて他愛のない話をするうちに、会話が弾んでいった。

「実は……最近、妻とはすれ違いが多くて」

裕太がふと漏らした言葉に、佳奈子は胸の奥がうずくのを感じた。

「……私も似たようなものです」

家事と育児に追われ、夫からの愛情も薄れていく日々。そんな中で、裕太の存在が妙に心地よく感じた。

それから二人は、連絡を取り合うようになった。最初は他愛のないメッセージ。だが、次第にお互いの孤独を埋めるように、頻繁に会うようになった。

理性が崩れる瞬間

ある日、ふたりは静かなホテルの一室にいた。

「こんなこと……ダメよね……」

佳奈子の声は震えていた。だが、裕太の指がそっと彼女の頬に触れた瞬間、その理性は崩れ始めた。

「ずっと……触れたかった」

囁くような声。ゆっくりと、裕太の唇が近づいてくる。

佳奈子は身を固くしたが、そのまま受け入れてしまった。

「……んっ」

唇が重なり合う。次第に深く、激しく。

裕太の手がそっと佳奈子のブラウスを外し、豊かな胸に触れる。

「すごい……やわらかい……」

彼の指がゆっくりと動くたびに、佳奈子の身体は熱を帯びていく。

「……まだ、出るの?」

「えっ……?」

裕太が戸惑いながらも、指で胸をなぞると、じんわりと乳首から母乳が滲み出た。

「……甘い匂いがする」

彼はそっと唇を寄せ、その白濁の雫を舐めとった。

「や、だめ……そんな……」

恥ずかしさに身を震わせる佳奈子。しかし、彼の舌が乳首を転がし、ゆっくりと吸い上げるたびに、快感が背筋を駆け抜ける。

「はぁ……あぁっ……」

授乳とはまったく異なる感覚。男の唇に吸われる悦びに、彼女の理性は完全に壊れていった。

裕太は佳奈子の身体をじっくりと愛撫し、何度も確かめるように抱いた。

禁断の愛の行方

それからというもの、二人は何度も密会を重ねた。

ホテルの一室、昼間の車の中、時には裕太の自宅で。

だが、次第に罪悪感が二人を襲い始める。

「……このままではいけない」

ある夜、佳奈子はそう呟いた。

だが、裕太は彼女の手を取った。

「俺は……君と一緒にいたい」

その言葉に、佳奈子は涙を流した。

「私も……あなたが好き」

互いの家庭を捨てる覚悟が必要だった。だが、二人は本当の愛を選んだ。

数ヶ月後、佳奈子は夫と話し合い、離婚を決意した。

裕太もまた、妻との関係を整理し、佳奈子と新しい生活を歩むことを決めた。

今、二人は穏やかな午後、子供たちと一緒に公園で微笑み合っている。

「これからもずっと、一緒に」

母乳を与えながら微笑む佳奈子。

「もちろん」

裕太は優しく彼女を抱きしめた。

――禁断の関係から生まれた愛は、決して罪ではなかった。

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